===== SSHトンネリング =====
SSHトンネリングは学外から、学内のサーバを利用するのに使用する技術のひとつです。SSHポートフォワーディングとも呼ばれます。SSHトンネリングを使うと、次のことが可能になります。
* オンラインジャーナルなど、学内から利用可能な、学外のサービスへのアクセス
* [[https://kyoumu.office.uec.ac.jp/gakunai|教務課の学内専用ページ]]へのアクセス
* [[http://gpu1.ied.inf.uec.ac.jp|IEDのGPUサーバ上のJupyterHub]]へのアクセス
==== 準備 ====
次の情報を用意してください。
|UECアカウント| |
|パスワード| |
=== ブラウザの設定 ===
ブラウザのプロキシを次のように設定してください。
|プロキシサーバ|localhost|
|ポート|8080|
あとは、次のどちらかの準備をしてSSH接続をするだけです。
==== Windowsユーザ向け ====
ここでは、PuTTYというSSHクライアントを用いる方法を示します。
[[ja:putty|PuTTYの入手とインストールはこちら]]を参考に済ませてください。
=== PuTTYの設定 ===
PuTTYを起動すると、次の画面、もしくはその日本語化された画面が表示されます。
{{https://www.cc.uec.ac.jp/ug/ja/_images/ssh_tunneling_putty01.PNG}}
この画面で行う操作より先に、Categoryという左半分のエリアで [Connection]-[SSH]-[Tunnels]を辿って、Tunnelsをクリックし、次の画面を表示させます。
{{:note:cc:putty-tunnel.jpeg|}}
== 学内のメールサーバを使用する場合 ==
この画面で、次の項目をキー入力して埋めます。
|Source port|1080|
|Dynamic|選択|
そして [Add] をクリックするとForwarded ports に
D1080
と表示されます。
{{https://www.cc.uec.ac.jp/ug/ja/_images/ssh_tunneling_putty03.PNG}}
Mozilla Thunderbirdなど、SMTPサーバとPOP3サーバやIMAP4サーバへのアクセスに、SOCKSサーバを経由できるメーラでは、この設定を付与しておくと便利です。
== 学内のプロキシサーバを使用する場合 ==
同じくこの画面で、次の項目をキー入力して埋めます。
|Source port|8080|
|Destination|proxy.uec.ac.jp:8080|
|Local|選択|
そして [Add] をクリックするとForwarded ports に
L8080 proxy.uec.ac.jp:8080
が追加されます。
== セッションの設定の保存 ==
この状態で、最初の画面に戻るために、Categoryの表示の一番上の[Session]をクリックします。
{{https://www.cc.uec.ac.jp/ug/ja/_images/ssh_tunneling_putty01.PNG}}
ここで、次の欄をキー入力して埋めてください。
|Host Name (or IP address)| sol.cc.uec.ac.jp|
|Port|22|
|Saved Sessions|sol|
こののちに[Save]をクリックすると、今まで行った設定がsolという名前で保存されます。
=== PuTTYによるsolへのSSH接続と接続解除 ===
Saved Sessionsの下のsolをダブルクリックしてから、一番下の[Open]を押すと、solへのSSH接続が始まります。
そうしたらUECアカウントとパスワードを入力すると、solにログインされます。UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。
SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。
==== Macユーザ向け ====
=== SSH接続 ===
UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。
macOSが動いているコンピュータにはSSHのクライアントがインストールされています。ターミナルを起動するか、[[https://www.iterm2.com/|iTerm2]]などのターミナルエミュレータをインストールして起動した上で、次の1行をコマンドラインで打ち込んでください。
ssh [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp
学内のプロキシサーバを学外から利用するには、SSHのポートフォワーディングという機能を使います。ローカルホストの8080番ポートと学内のプロキシサーバの8080番ポートを繋ぐと、学内のプロキシサーバを学外から使うことができます。
ssh -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp
このようにログインした後は、インターネットプロキシの設定を
|サーバ|localhost|
|ポート|8080|
と設定すると、学内のウェブサーバにアクセスできるようになります。
学内のホストと通信を行うには、通信路の確立には、SSHのダイナミックフォワーディングという機能を用い、アプリケーション側のSOCKSプロキシを利用する機能と組み合わせて実現します。
ダイナミックフォワーディングは、ローカルホストの特定のポートをSSH接続先のホストから任意のホストの任意のポートとの通信のためのSOCKSプロキシの役割を果たさせます。ローカルの1080番ポートにSOCKSの役割を果たしてもらうには、次のオプションを設定します。
ssh -D 1080 [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp
X-Window用のGUIを持つソフトウェアをリモートホストで起動して、学外のコンピュータで用いるには、X11のフォワーディングを多段で行います。これを多段接続、多段フォワーディングなどと言います。
ssh -X [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (通常はこちらで可能)
ssh -Y [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (こちらでないといけないと要求されたときのみ)
以上のすべてを組み合わせるには、次の1行を実行します。
ssh -D 1080 -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 -X [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp
=== IEDのGPUサーバを用いる場合 ===
IEDのGPUサーバ上のJupyter-Hubにアクセスしたい場合は、次のようにSSHトンネルを確立してくださると良いです。
ssh -L8000:gpu.ied.inf.uec.ac.jp:80 \
-L8001:gpu1.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
-L8002:gpu2.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
-L8003:gpu3.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
-L8004:gpu4.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
[UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp
このようにsolにログインした後は、次のそれぞれのURLのように、ポートを変えてアクセスすることで、4台のGPUを活用できます。
* http://localhost:8000/ はどのGPUサーバが空いているかの確認
* http://localhost:8001/ はGPU1上のJupyter-HUBへのアクセス
* http://localhost:8002/ はGPU2上のJupyter-HUBへのアクセス
* http://localhost:8003/ はGPU3上のJupyter-HUBへのアクセス
* http://localhost:8004/ はGPU4上のJupyter-HUBへのアクセス
=== SSH接続の解除 ===
SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。