R言語はS言語の方言です。 開発に当たって、頑固な後方互換性を原則としている。 そのため、仕様の拡張は行われても、変更はほとんど行われない。
拡張の例。
Rを開発しているのは、CRANというサイトのメンバーたち。ここが配布しているのは次のコンパイル済みパッケージ。
ある時期からMicrosoftが、Rのバイナリ配布をしている。曰く、CRANが配布しているRとは完全なソースコードレベルの互換性があり、しかもMulti-threaded math libraries that brings multi-threaded computations to Rと、A high-performance default CRAN repository that provide a consistent and static set of packages to all Microsoft R Open usersと、The checkpoint package that make it easy to share R code and replicate results using specific R package versionsの拡張を施しているとのこと。MRANがその配布元。ここが配布しているのは次のコンパイル済みパッケージ。
3.5.1を最後に、macOS版は提供されなくなった。
自治医科大学付属さいたま医療センター血液科が配布しているEZRはR本体にR Commanderを追加した、カスタマイズ版インストールパッケージです。日本語メニューが提供されており、R言語に詳しくならなくても、Rのデータ解析機能を活用できるように工夫されています。次の3つのバイナリパッケージを配布しています。
AnacondaはPython言語のディストリビューションですが、これの中でRStudioをインストールできます。その際に、ついでにRもインストールされます。
RはRet Hat Enterprise LinuxとCentOSのディストリビューション本体には加えられていませんが、EPEL(Extra Packages for Enterprise Linux)が、R言語のリビジョンアップに迅速に対応して、RPMパッケージをリリースしています。 RHELのみでなく、CentOSなどのスピンオフもこれを利用できます。
DebianはRをディストリビューション本体に加えています。
CRAN | MRAN | EZR | Anaconda | EPEL | OS | |
Windows | o | o | o | o | ||
macOS | o | o | o | |||
CentOS | o | o | ||||
SUSE | o | |||||
Debian | o | o | ||||
Ubuntu | o | o |