SSHトンネリング

SSHトンネリングは学外から、学内のサーバを利用するのに使用する技術のひとつです。

SSH接続で sol にログインできます。

solからSSH接続で学内の様々なサーバにログインできます。

solへSSH接続する際に、ついでに幾つかのトンネルを掘っておくと、手元のコンソールのローカルな通信ポートが、リモートサーバの通信ポートの役割を果たしてくれるようになります。

学外からログインが可能なサーバへSSHで接続する際に、ついでにトンネルを掘ることで、サーバから先のネットワークに、目の前のコンソールからアクセスできるようにします。

SSHトンネリングは、SSHポートフォワーディングとも呼ばれます。SSHトンネリングを使うと、次のことが可能になります。

準備

次の情報を用意してください。

UECアカウント(学生はアルファベット1文字+7桁の数字)
パスワード(UECアカウントのパスワード)

パスワードを失念したら、情報基盤センターの執務室に行くしかありません。インターネット経由では、再発行してもらえません。

ブラウザの設定

ブラウザのプロキシを次のように設定してください。

プロキシサーバlocalhost
ポート8080

あとは、次のどちらかの準備をしてSSH接続をするだけです。

Windowsユーザ向け

ここでは、PuTTYというSSHクライアントを用いる方法を示します。 PuTTYの入手とインストールはこちらを参考に済ませてください。

PuTTYの設定

PuTTYを起動すると、次の画面、もしくはその日本語化された画面が表示されます。

この画面で行う操作より先に、Categoryという左半分のエリアで [Connection]-[SSH]-[Tunnels]を辿って、Tunnelsをクリックし、次の画面を表示させます。

学内のメールサーバを使用する場合

この画面で、次の項目をキー入力して埋めます。

Source port1080
Dynamic選択

そして [Add] をクリックするとForwarded ports に

D1080

と表示されます。

Mozilla Thunderbirdなど、SMTPサーバとPOP3サーバやIMAP4サーバへのアクセスに、SOCKSサーバを経由できるメーラでは、この設定を付与しておくと便利です。

学内のプロキシサーバを使用する場合

同じくこの画面で、次の項目をキー入力して埋めます。

Source port8080
Destinationproxy.uec.ac.jp:8080
Local選択

そして [Add] をクリックするとForwarded ports に

L8080        proxy.uec.ac.jp:8080

が追加されます。

セッションの設定の保存

この状態で、最初の画面に戻るために、Categoryの表示の一番上の[Session]をクリックします。

ここで、次の欄をキー入力して埋めてください。

Host Name (or IP address) sol.cc.uec.ac.jp
Port22
Saved Sessionssol

こののちに[Save]をクリックすると、今まで行った設定がsolという名前で保存されます。

PuTTYによるsolへのSSH接続と接続解除

Saved Sessionsの下のsolをダブルクリックしてから、一番下の[Open]を押すと、solへのSSH接続が始まります。

そうしたらUECアカウントとパスワードを入力すると、solにログインされます。UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。

SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。

Macユーザ向け

SSH接続

UNIXサーバにログインしますが、UNIXは使いません。

macOSが動いているコンピュータにはSSHのクライアントがインストールされています。ターミナルを起動するか、iTerm2などのターミナルエミュレータをインストールして起動した上で、次の1行をコマンドラインで打ち込んでください。

ssh [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp

学内のプロキシサーバを学外から利用するには、SSHのポートフォワーディングという機能を使います。ローカルホストの8080番ポートと学内のプロキシサーバの8080番ポートを繋ぐと、学内のプロキシサーバを学外から使うことができます。

ssh -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp

このようにログインした後は、インターネットプロキシの設定を

サーバlocalhost
ポート8080

と設定すると、学内のウェブサーバにアクセスできるようになります。

学内のホストと通信を行うには、通信路の確立には、SSHのダイナミックフォワーディングという機能を用い、アプリケーション側のSOCKSプロキシを利用する機能と組み合わせて実現します。

ダイナミックフォワーディングは、ローカルホストの特定のポートをSSH接続先のホストから任意のホストの任意のポートとの通信のためのSOCKSプロキシの役割を果たさせます。ローカルの1080番ポートにSOCKSの役割を果たしてもらうには、次のオプションを設定します。

ssh -D 1080 [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp

X-Window用のGUIを持つソフトウェアをリモートホストで起動して、学外のコンピュータで用いるには、X11のフォワーディングを多段で行います。これを多段接続、多段フォワーディングなどと言います。

ssh -X [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (通常はこちらで可能)
ssh -Y [アカウント名]@sol.cc.uec.ac.jp (こちらでないといけないと要求されたときのみ)

以上のすべてを組み合わせるには、次の1行を実行します。

ssh -D 1080 -L8080:proxy.uec.ac.jp:8080 -X [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp

IEDのGPUサーバを用いる場合

IEDのGPUサーバ上のJupyter-Hubにアクセスしたい場合は、次のようにSSHトンネルを確立してくださると良いです。

ssh -L8000:gpu.ied.inf.uec.ac.jp:80 \
       -L8001:gpu1.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
       -L8002:gpu2.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
       -L8003:gpu3.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
       -L8004:gpu4.ied.inf.uec.ac.jp:8000 \
       [UECアカウント]@sol.cc.uec.ac.jp

このようにsolにログインした後は、次のそれぞれのURLのように、ポートを変えてアクセスすることで、4台のGPUを活用できます。

SSH接続の解除

SSHトンネリングを終了するには、その画面でexit [Enter]と入力します。